「こんな歯で行ったら恥ずかしい…」と感じていませんか?
「ひどい状態って思われたらどうしよう」
「ちゃんと磨けてないって怒られるかも…」
「口の中を見せるのが恥ずかしい」
そんなふうに思って、歯医者さんに行くのをためらっている方、実はとても多いんです。
私は現役の歯科衛生士として毎日いろんな患者さんと接していますが、そうした不安を感じながら来院される方は多くいらっしゃいます。
表情や、ふと漏れる一言から、その気持ちは伝わってきます。
そういった不安を抱えているあなたに、ぜひ伝えたいことがあります。
私たち歯科衛生士は、「どうすれば良くなるか、一緒に考える人」です。
口の中の状態が悪くなることは誰にでも起こり得ることです。
仕事が忙しかったり、体調を崩していたり、育児で手が回らなかったり…
歯磨きや定期検診って、後回しになってしまうこともありますよね。
でも、どんな時でも、どんな状態でも、私たちは「“今”来てくれてよかった」と思っています。
クリーニングをしたり、今後必要な治療の相談ができるので
勇気がいると思いますが、一度相談に来てほしいと思っています!
まずは、相談だけでも大丈夫ですよ。
実際によく聞く“気にしすぎ”な不安たち
「歯石がいっぱいついてて恥ずかしいです…」
・歯石は誰にでもつくものですし、ついてしまったらセルフケアでは取れません。
「ついてしまってる=ダメ」ではなく、「ついてきた=クリーニング」なんです。
「歯磨きできてないって思われそう…」
・もしうまくできていないとしたら、そのやり方が自分に合ってないだけかもしれません。
「こうすればもっとやりやすいかも!」というアドバイスをお伝えできると思います。
できていないことは、のびしろがあるということです。
「口臭が気になるから行きたくない…」
・その意識が正しい口腔ケアにつながります。
口臭は自分で気づきにくいものなので、気にしているだけでも他の人より一歩リードしています。
そして、気になるならなおさら気軽に相談してほしいと思っています。
「こうあるべき」は手放して、来てくれるだけでいい
完璧に磨けていなくても、定期的に通えていなくても
どんな状態の口の中でも、私たちは「患者さんが気にしていること」と「あなたの健康なお口を維持するには」というところに目を向けています。
「歯科衛生士にどう見られるか不安」
「こんな状態で行ったら恥ずかしい」
その気持ちは、ぜんぶ自然な感情です。
私たちはそんな不安や恥ずかしさにちゃんと寄り添いたいと思っています。
そう言ってくれるだけで大丈夫です。
最後に
「こんな歯で行ったら怒られるかも…」と不安な気持ちで来院された方が、
帰る頃にはホッとした表情で「来てよかった」「痛くなかった」と言ってくださることが、私にとって何よりうれしい瞬間です。
大丈夫。
あなたの“今のまま”で来てください。
そこから一緒に、少しずつ考えていきましょう!
歯医者は、あなたを責める場所ではなく、あなたを守るための場所です。